手足口病は、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。 感染してから3から5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2から3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。発病者のほとんどが、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
手足口病は、治った後も比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されます。また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。 一般的な感染予防対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、手洗いを徹底してください。手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。
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